TERAYAMA MEMORIAL 30TH IN SHIBUYA 寺山修司没後30年記念

寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展
―演劇実験室◎天井棧敷の宣伝美術の全貌―




    

「星の王子さま」1968
宇野亜喜良/シルクスクリーン
    

「犬神(ドイツ公演版)」1969
粟津潔/シルクスクリーン


書を捨てよ!町へ出よう!」1969
及川正通/シルクスクリーン






2013年4月10日(水)~5月19日(日)
※ 月曜日休廊(祝日の場合は翌日)4月15・22・30日、5月7・13日
13:00~19:00 ※ 最終日は17:00まで

入場料 一般:500円/学生:300円
(再入場可・半券ご提示で会期中何度でもご覧いただけます)

※ 5月4日 寺山修司の命日は入場無料
※ パルコ劇場『レミング』、シネクイント『寺山修司◎映像詩展』のチケットご提示で、1回のみ無料
※ シネクイント『寺山修司◎映像詩展』フリーパスをお持ちの方は、何度でも入場可





<企画製作>ポスターハリス・カンパニー / テラヤマ・ワールド / 三沢市寺山修司記念館
<協力>パルコ





寺山修司没後30年を記念して、毎年ご好評をいただいている恒例の「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」を本年も開催いたします。
世界屈指の前衛劇団(アヴァンギャルドカンパニー)として、国内外で活躍した「演劇実験室◎天井棧敷」(1967~1983)の演劇公演ポスター。
これらのポスターの多くはシルクスクリーン作品で現在美術的評価も高く、現存する枚数は僅かです。1960年代から70年代、世界の若者の既成の秩序に
対する異議申し立てに同調するように、日本の演劇界でも新劇とはまるで異質な世界を創造することを目指した小劇場運動(いわゆるアングラ演劇)が
勢いを持ち、寺山修司(天井棧敷)、唐十郎(状況劇場)、鈴木忠志(早稲田小劇場)、佐藤信(黒テント)、串田和美(自由劇場)らがそれまでにない実験的な
舞台を繰り広げていきました。この頃、舞台と相乗効果をもたらしたのが、このアングラ劇団の旗印として登場したポスターです。

特に寺山修司が主宰した天井棧敷のポスターには、1967年の劇団旗揚げメンバーでもあった横尾忠則をはじめとして、粟津潔、宇野亜喜良、金子國義、
林静一、井上洋介、及川正通、榎本了壱、花輪和一、合田佐和子、戸田ツトムなど、多くのアーティストがかかわりました。彼らの手によるポスターは、
単なる公演告知のポスターの枠を越え、日本が熱く燃えた時代を鋭く切り取り、それらのポスター自体が発するメッセージは時代を越え今も輝き続けています。
時にはそのデザインが舞台の演出にまで影響を与えたことも少なくありません。そんな作品を見ていると今にも舞台が蘇ってくるような興奮に包まれます。

寺山修司の直筆原稿・台本・公演のチラシ・パンフレット・舞台写真などの演劇関連資料も展示いたします。

寺山修司の命日(5月4日)をはさんで、渋谷では関連企画が多数開催されます。
演劇界のみならず、寺山の多方面の活躍をぜひ合わせてお楽しみください。







寺山修司 terayama shuji

詩人・演出家・写真家・映画監督
1935年12月10日(戸籍上は1936年1月10日)青森県生まれ。
18歳で短歌研究新人賞特選「チェホフ祭」を受賞し、歌壇に鮮烈にデビュー。
1967年には横尾忠則、東由多加、九條映子らと「演劇実験室◎天井棧敷」を結成、主宰。
世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。
代表的舞台に「毛皮のマリー」「奴婢訓」「レミング」。
映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」の他、実験映画も次々に発表。
1983年5月4日、47歳で急逝。
1997年、多感な少年時代を過ごした青森県三沢市に寺山修司記念館開館。
2013年は没後30年の節目の年で、演劇、映画祭、展覧会など国内外で多数開催される予定。

三沢市寺山修司記念館 公式サイト